大人における音楽の訓練、知能、実行機能の関連について

どうやら、音楽の訓練、音楽トレーニングを受けると
IQにいい影響が出るようです

さらにこの論文では 参考資料として他の論文にも触れています

音楽トレーニングは子供のIQにも良い影響が現れるという研究です。

〜〜音楽トレーニングと認知発達の関連〜〜

◆ Schellenberg(2004)では、144名の6歳の子供のサンプルのIQが
Wechsler Intelligence Scale for Children-Third Edition(WISC-Ⅲ)によって
1年間の音楽 または演劇クラスの前後に評価されました。
著者らはWISCスコアの事前テストに違いはないものの、対照グループと比較して
音楽グループの子供達のWISCのスコアが大幅に改善され、それに加えて
口頭理解や知覚的組織指数も向上しました。

◆ (2011)Schellenbergでは、9歳から12歳の106人の子供
(半分は音楽訓練を 受け、半分は未訓練)が
Wechsler Abbreviate Scale of Intelligence (WASI)で
テストされ、音楽グループのIQが非音楽グループより高いという結果を得ました。
加えて、小児期の音楽トレーニングは、学業成績への影響(Schellenberg、2006)
と言語関連能力の向上(Moreno,2009,Francoiset al 2013)が報告されています
実行機能については 次のブログでご紹介します

おまけ・・・
ウェスラー式知能検査は児童期や成人期において もっとも良く使われている知能検査だそうで
受験者の年齢に応じて 種類も分かれており
この研究では
16歳〜89歳対象のWAIS(ウェスラー成人知能検査第3版)が使われました。
WAIS-Ⅲでは「言語性IQ(VIQ)」 と 「動作性IQ (PIQ)」 と 「全検査IQ(FIQ)」という
3種類のIQが測定されるのだそう。

「言語IQ」とは
「耳で聞いた情報を処理する能力や言葉を使って考え、表現する能力」を示すIQです。

「動作性IQ]とは
「目で見た情報を処理する能力、非言語的な知識や空間的な動きを把握する能力」を示すIQです。

「全検査IQ]とは
「言語性IQ]と「動作性IQ」から算出される総合的な知的発達の水準を示すIQです。

そして補助検査として、 WMIについても調べられました。

WMIとは ワーキング メモリー(working memory:作業記憶 、作動記憶)
そして、 注意力

その結果 その全てで演奏家グループは 最高成績だったそうです。